金城学院では毎年、私たちがどのように歩むかについて、聖書を指針に定めています。
今年度の金城学院の聖句標語及び解説は以下のとおりです。
[2023年度 聖句標語]
「わたしがあなたがたを愛したように、互いに愛し合いなさい。」
（ヨハネによる福音書 15章12節（新共同訳新約聖書））
これは、最後の晩餐の席で、イエス・キリストが弟子たちに語られた言葉です。
2022年は、長引くコロナ禍に加え、毎日戦争のニュースを聞いた1年間でした。昨年度は年間聖句標語に「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい」を選びました。その理由は、全能の神によって生きるものとされた私たちは「共に生きる」存在である、というキリスト教の精神を持つ学校ならば、人に寄り添うことに心を向けるのを忘れないでいたい、というものでした。
イエス・キリストは、十字架上の死の前日に弟子たちに「互いに愛し合いなさい」と重ねて言い遺されました。私たちは、イエス・キリストを通して示された命の源である神の愛によって育まれていること、そして、その愛によって隣人に寄り添い、互いに愛し合うことの大切さを、改めて心に刻みたいと願います。
金城学院宗教総主事 小室尚子