建学の精神・存在意義

建学の精神

図版:福音主義キリスト教に基づく、女性への全人教育。
Anny P. E. Randolph
アニー・ランドルフ(1827-1902)

福音主義キリスト教に基づく、女性への全人教育。

金城学院は、1889年、静養のために名古屋に寄港したアメリカ人宣教師アニー・ランドルフが日本における女性への教育に対する社会的認識が低いことを憂い、私費を投じて私塾を開設し、福音主義キリスト教に基づく全人教育を実施したことに始まります。

金城学院のスクールモットー

金城学院にて学問をする者の姿勢を表す言葉です。

図版:主を畏れることは知恵の初め(旧約聖書 箴言 第1章7節)

主を畏れることは知恵の初め (旧約聖書 箴言 第1章7節)

金城学院のスクールモットーは、旧約聖書の言葉です。「主を畏れる」の「主」とは、キリスト教では神を指し、「畏れる」とは、この世に命を与えられている存在(人間)としての分をわきまえ、へりくだることを意味しています。
「知恵の初め」の「知恵」とは、単に知識だけではなく、熟慮と慎重さをもって生きることへ導く賢さをも示しています。この知恵を得るために、私たちは生の真の意味と目的に目覚めなければならないでしょう。「初め」とは、そのような深い知恵を探求するすべての営みの出発点、基礎、原理を意味しています。

金城学院の存在意義

金城学院が目指す社会の姿を示す言葉です。

図版:互いの尊厳を認め、互いを生かしあえる愛に基づく社会をつくる。

互いの尊厳を認め、互いを生かしあえる愛に基づく社会をつくる。

現代の社会には、対立や分断、格差が様々な形で存在していますが、その根本には、利己に由来する他者への無理解や無関心があります。しかし、イエス・キリストは、「あなたの隣人を愛しなさい」と説き、自分と同じようにまわりの人々に寄り添うことの大切さを示しています。さらに今、持続可能な社会のあり方が地球規模で模索されるなか、国境や文化を越えて、環境や人権の問題といった人類全体の課題に向き合うことが求められています。そうした諸問題を克服するものが、人間の誰もが持つ愛の力です。

自分自身の中にある強さと優しさを信じ、あらゆる「隣人」に関心を持ち、具体的な行動に移すことができる人を育成していくことを通して、様々な社会課題を克服し、持続可能な未来を目指します。